2024.03.13 母2
2024.03.13 スプリング
2024.03.13 母
先日
母とお茶をしました。
服を買ってもらいました。もう47歳なのに、70を過ぎた母に
買ってもらいました。
母は言いました。
「ねぇ。あんたいつまでそんなキャラでいるわけ?
もう落ち着いて品格ってのを表に出さなきゃいけないわ。」
そうだ。この母、悪魔だった。
忘れていたのだ。
私の母が悪魔だってことなど
誰が信じるもんですか。
穏やかに、ニコニコとした。まるで菩薩のような母を。
小さい頃の私はリボンにブラウス黒のワンピース。
ピアノの先生とタックを組んで、
バイエル ブリュグミラー ソナタ ソナチネ
その当時の母に。
47歳になった私がレモンサワー片手にパックして
片足立てておつまみ食べてるなんて知ったら
多分卒倒する。
いや。気が狂う。
「品格ってもうあるつもりだけど。」
そう答えたら。
母は少し大きめの音を立ててコーヒーカップを置き、
「考えて発言しなさい」
と言った。
#お茶の味なんてしない
#買ってもらったスーツの色は
#リクルートな紺色
#だれも信じない話
#品格どこかに販売してませんか