魔女
母。
私は彼女を魔女と呼ぶ。
彼女は小説をまるで水分のように摂取する。
彼女はニコニコしている。
彼女はぷくぷく小さな手に大きな宝石の指輪をしている。
彼女は32才になる私を場所かまわず抱きしめる。
彼女の煙はチョコレートのにほい。
彼女が言った。
「愛してあげなさい。愛されるから。」
魔女は。
いつも。
笑っている。
魔法が使える。
彼女が。
「一つの物事を。深く考え悩んでいたら。
人生では足りない。」
そう 言って。
ニヤッと笑った。
魔女は。ストレートに答えを言わない。
いったい。何を知っているのか。
やはり。奴は。
魔女だ。
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