2014.12.10 あわてんぼうの。 綾乃 驚いた。 22年ぶりくらいに話した。 二重あごをタートルネックで隠した。 こけそうになった。 赤くなった耳を両手で隠した。 ゲロ出るかと思った。 彼は一度も振り返らず帰って行った。 『大人になったね』って言ったけど。 あれは老けたねって言いたかったに違いない。 陽子は私の慌てぶりを微笑ましく見守っていたけれど。 高校生の気分だったね。 また20年くらい会わないんだろうな。 それくらいがちょうどいい。 今月、私はまた一つ歳をとる。 師走 会いたい人 会いたくなかった人 えと <前の記事へ 一覧で見る 次の記事へ>