君の恩返し
中学生を職場体験で受け入れるようになって何年目かな。
私はもはやお母さんよりも年をとってしまうんではないか。
彼らたちは私の座学をたいくつそうに聞いているものだと思い込んでいた。
そうしたら。
成人しました。と手紙が。
「あの時、職業についてではなく、命の話をしてくれたのを覚えていますか。
僕はいま門司港にいます。
消防士になりました。
~中略~
衛藤さんもがんばってください。
そしてスタッフのかたによろしくお伝えください。
僕が何人の命を救えるか。恩返しをご期待ください。」
久々泣いた。声をあげてワンワン泣いた。
年甲斐もなくですね。
14歳の君がね。
覚えているよ。
暑いけんコーラ買って。
とふざけたことを言って怒ったね。
覚えているよ。
ありがとう。
未来の光がまぶしいな。
負けないでとは言いたくないな。
元気で。
返事書くよ。
今年もまた中学生の暑い夏が来ます。
また8月がくるよ。
えと
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